総長とワタシ

私はまだ眠い目を擦りながらドアに手をかけた。

「っ美空っっ!!」

突然ライキの大きな声で体がビクッとなった。その勢いでドアも少し開いた……

「拓磨!!入ってくんなっ!!」またライキが叫んだ。



「「っへ!」」

私と拓磨の変な声が重なった。

「……み、……美空……ちゃん!!」

拓磨は私をジロジロ見ながら突然鼻血を出して後ろ向きに倒れた。