総長とワタシ

声をかけて気づいた女は今にも消えそうな声で私と言って俺の前で倒れた。


「ラ、ライキ!!」
隣に居た拓磨が声をあげた。

「あぁ。……」

俺は倒れた女を抱き上げた。

「こいつ………ほっせぇ…つめてぇし…」

俺たちはそのまま赤龍の本部に女を連れて行った。

今までの俺は絶対にそんなことをしない……
だけどこいつを初めて見た時ほっとけねぇと思った。