総長とワタシ

背筋がゾクっとした……

ー…この男………怖い……目が死んでる……。拓磨を待ってて…車が止まって…………ー

今までの事を頭で整理して自分の状況を理解した。

「あのライキが女にウツツをぬかしてるとはねぇー…クスっ」
男をにらみながらふるえる声で言った。
「あんた…だれ…どうしてこんなことするの……」

「あぁ〜俺?クスっ…俺の名前は田口輝。で、ここは…黒鷹の本部。クスっ美空ちゃん拉致っちゃった」

そういって男はまた笑った。

「……なん…で……」

「ライキにお礼がしたくてね!」