総長とワタシ

私はなんでそんな事を聞いてくるのかわからなかった………。

「ったくよー、聞かれた事を口で答えろって言ってんだろ。」
っと言ってまた舌打ちをした。

「………食べて……ません」


「だろうな………」
と言ってライキさんが立ち上がってキッチンに行った。

戻って来てから私の膝にパンを投げてきた。


「食えっ」


「……はい。……ありがとう……ございます」

私は正直言っていつ食べ物を食べたかも覚えてないくらい食べてない。
久しぶりに食べ物を口にして少し生きてるって感じがした。

食べることも忘れてお母さんお父さんを探し続けていた。

知らない人が心配するくらい痩せてしまっていたのだろう……。