家に近づくにつれてバイクのライトが散っていく。

最後に拓磨と隼斗が車を囲みクラクションをならし散っていった。

「………」

「なぁ…美空。」

「うん?」

「今からは"西山ライキ"っていう一人の男として俺を見てくれ。おまえを絶対に離さない。……ついてきてくれるか?」

私はライキを抱きしめて静かに頷いた。