今日はライキの実家に挨拶に行く。
すごく緊張していた。

服を選ぶのに1時間もかかり化粧や髪のセットには2時間。そのあとは部屋をウロウロ。

「……美空。落ち着け。」

ソファに座ったライキはため息をもらした。

「美空ちゃん、緊張しすぎだよ〜まぁ〜そんな美空ちゃんも好きだけどっ!」

拓磨のいつもの告白も耳に入らない。

「……無理ぃぃぃ!!」

私は叫んだ。

チュッ

「「あっ……」」

「ラ、イキ……」

「大丈夫だ。…俺が言ってるんだから。なっ。」

「うんっ!」

「「ライキ〜そりゃないぜぇ。」」
拓磨と隼斗が口をそろえて言う。

「俺たちの美空ちゃんに〜〜しかも俺たちの目の前で〜〜ライキひでぇ〜!」

嘆いている拓磨を無視してライキが「行くぞ」と手を出してくれた。

「うんっ!……拓磨、隼斗行ってくるねっ!」

そのまま部屋を出た。

部屋から拓磨が叫んでる声が聞こえた
「ライキのバカやろ〜野獣〜無視すんなぁ〜」

「ったく。…うるせぇ……」

「クスッ……でもお陰で緊張が和らいだよ!!……私おかしくない?」

「…あぁ。お前はどんなおまえでも可愛いよ。」

「ヽヽヽヽ。」

「行くぞ。」

「うんっ!」

私たちは車に乗り込みライキの家に向かった。