総長とワタシ

私はライキに背を向けて歩きだした。
ー…本当に一人になっちゃうんだね…私……ー

ガシッ

「……キャ」

私はライキに抱きしめられていた。

「……悪かった……。」

「……ライキ?」


「俺が…悪かった」

「……」

「……何も言わない俺が……美空に……こんな思いさせてしまった。……美空に俺の弱いとこ見せたくなかった……俺の…わがままだ……ごめん……美空」

私を抱きしめているライキの体が震えている。

「……ライキ…泣かないで……私も………悪かったの……ライキの気持ちも考えないで……こんなことして………」