総長とワタシ

ーーー美空sideーーー

久しぶりの外。
お日様の光を浴びながらライキ達と出会った公園のベンチに座った。

「……ハハハ。……戻ってきたゃった…………ううっ……」

空っぽになった気がした。
あのときみたいに。

家族が居なくなった気がした。

「……なんでよ……ライキ……ライキーっ……私じゃ…だめなの?……家族に……なれないの?」

私は公園のベンチで一人泣きじゃくった。

ブーブー、ブーブー

ーーライキーー

ー…出れない……出たくない。ライキに……必要とされてないんだから……ー

電話を切った。電源も……。

何時間そこにいただろう……。いつの間にか星が出ていた……。