総長とワタシ

病院につき拓磨が運ばれた手術室に向かった。
ライキはずっと私の手を握って居てくれた。

「隼斗っ!」

そこには隼斗がうつむき座っていたが私たちに気づき駆け寄ってきた。
「ライキ、美空ちゃん!」

私は隼斗の服を握りしめて聞いた。

「た、拓磨はっ?」

「…………」

「隼斗っ!!…教えてよ!ねぇっ何で黙ってんの?ねぇ!隼斗」

「美空…落ち着け!」
ライキはパニックになった私を抱きしめた。

「……落ち着くんだ」

私は頷き深呼吸をした。