総長とワタシ

私はいつも通りライキの腕の中で眠りについていた。
寝ぼけ眼の私にライキが電話している声が聞こえた。


「……あぁ、…なんだとっ……わかった……場所は……あぁ……美空は寝てる……あぁわかってる……すぐに行く」
舌打ちをし眉間にしわを寄せて着替え始めたライキに声をかけた。


「…ラ…イキ?」


「……美空…わりぃ起こしちまったか?」

ライキの顔を見て胸騒ぎを覚えた。

「…ライキ?何か…あったの?」

「…………」

「ライキ…?」