あたしの視線の先。




「あれ、全然人居ない」



先に体育館に足を踏み入れた奈津美が、

ガッカリした様に言った。




確かに、

ボールの弾む音は5つ位だけ。





「早緒梨もおいでよ」




体育館の中から顔だけ出して、

奈津美はこっちに手招きした。




渋々中へと足を進めると、






やっぱり5人しか居なかった。












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