あたしの視線の先。






佑太が迎えに来るって言った時間まで、



まだ結構ある。






「なんかボーッとする」








立ってるのもしんどくて、





あたしはまたあの花壇に腰をかけた。







‘自分の素直な気持ち’






昨日言われた言葉が、





まだ頭から離れなくて。










「先輩!」







佑太は自転車に乗りながら



こっちに向かってきてる。








そして自転車をおりて、





「行きましょっか」と笑った。







なんか、





服が違うからかな。









かっこよさ倍増してる。







そう思いながら立ち上がりかけた時、






目に映る景色が歪んだ。









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