あたしの視線の先。





「早緒梨先輩っ!!」




寝坊したと奈津美からメールがきて、

1人で登校したあたし。





そして体育館の前を通り靴箱へ行こうとしたところで、

呼び止められた。







「あ…おはよう」





振り返ったあたしのちょっと離れた所に立ってたのは、





佑太君だった。





「おはようございます」





「朝練してたんだね、

汗かいてる」




それに彼は、

ユニホーム姿で首にタオルを巻いたまま。






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