「――ところで弥嘉?」

「な、何でしょうか?」

「あの黒髪女子が、例の
サナエちゃんやろ?」

「そ……そうですけど」

「いっや~!!噂に違わぬ
べっぴんさんやないの!!
あないツヤッツヤの髪に
ぷるっぷるの卵肌を直接
この目で拝めるやなんて
ほんまに夢みたいやわ!!
それに、あの兄ちゃんも
むちゃくちゃ凶暴やけど
良う見たら結構綺麗な顔
しとるしなぁ!!つり目に
色白でおかっぱ頭は正に
犯罪級やで!!今ならあれ
を肴に白米10杯は余裕で
いけるんちゃうかな?」

「は、はあ……」

「ちょお自分、こないな
美形集団と知り合うたん
ならはよ言うてくれな!!
独り占めはアカンで?」

「で、ですが……」

「いつ・どこで・どんな
感じで会うたん?やっぱ
あれやろ、お決まりの道
端でバッタリ遭遇とか」

「えっと……その……」

「いやはや、ここまで一
度に目の保養が出来るや
なんてかなり贅沢やわ!!
攫われた時はどうしよう
かと思たけど、あながち
ウチの人生も捨てたもん
やないかもしれん!!グッ
ジョブ弥嘉様!!……あや
興奮しとったら知らん間
に鼻血が出てしもた」

「………………………」




「何か、色々台無しな気
がするのは俺だけか?」

「――悪いけど、弥嘉の
名誉のためにコメントは
控えさせて貰うわ」

「あんなけったいな娘や
けど、いっくんやさなち
ゃん達さえ良ければまた
仲良うしたってな?」

「「はっ、はあ………」」


   【The END】