「――もうすっかり暗く
なってしまいましたね」

「まあ、昼からがっつり
ミサってのをやられちゃ
仕方ねぇよな。強制参加
じゃなきゃ、今頃遊べた
かもしれねぇのによ~」

「壱加?そのような事ば
かり仰ると、近いうちに
罰が当たりますよ?」

「へえへえ分かってらぁ
……お、そう言えばあの
ハゲオヤジの話は思って
たより楽しかったな」

「“ハゲオヤジ”ではな
く神父様です。たとえ今
日の事で罰が当たっても
本当に知りませんから」

「んだよ、そんな細けぇ
事ばっか気にしたら大き
な人間になれねぇぞ?」

「………………………」

「ああもう!!分かった、
分かったからそんなジト
目で見てくんなっ!!ハゲ
……いや神父様、だろ!?
確かソイツの話だとキリ
スト?の誕生日はどっか
の太陽神の誕生日にちな
んで、4世紀くらいに後付
けされたもんらしいな」

「それに、クリスマスが
24日の夜から25日の朝ま
でのことを指すというの
も驚きでしたよね」

「そうだな、てっきり25
日が丸々クリスマスだと
ばっかり思ってたけど」

「……ということで」

「うん?」

「明日の夕飯は、ブリの
照り焼きに決定ですね。
この機会に、買い溜めし
ていた分が一気にはけそ
うなので安心しました」

「はあ!?ブリ!?何が悲し
くて、仮にもクリスマス
の日にブリなんか食わな
きゃなんねぇんだよ!!」

「ではお伺いしますが、
明日は日曜日なので食堂
は空いておりませんし、
加えて月末なのでこれ以
上お惣菜を買ったりまし
てや外食する余裕はござ
いません。それにさなえ
ちゃんは帰省しますし翠
さんはお仕事、耀さんに
至っては生まれてこの方
包丁を握ったことすらな
いらしく……明日の夕飯
は如何なさいますか?」

「オレブリダイスキヨロ
コンデイタダキマス」


   【The END】