「少しだけな?」

「うん♪」



ジメジメした空気と風が
あたし達2人を迎えてくれ、
入り口横のベンチに腰掛けた。



「ブランコしよ?」

「ガキかよ…」

「ムッ…」

「見ててやっから行ってこい」

「うん!」



もうこの際ガキでも
何でもいいんだよ…ゆう。


ただ…ただ…
少しでも…
一秒たりともゆうから離れたくなかった。



だから時間を稼ぐ。


優しい視線が欲しいから。