それから1週間後には
未来と一緒に退院できた。



約1週間ぶり帰ってきた
ゆうの家は何故か
あたしの荷物…
ゆうの荷物がなかった。



「荷物が…ない」

「あァ…引っ越すぞ」

「え!?」

「勝手に何でもして悪い」


そんなことは別にいい。
ただ…
そんな余裕できたの?


確かに半年前程に
全てのバイトを辞め、
有名な会社に勤め始めたゆう。



お金も一気に入り、
余裕はそこそこ出来ていたけど、
さすがにアパートを借りる程のお金は…。



「金のことは気にすんな」

「でも、いつの間に…」

「1ヶ月前からだ」



ゆうはあたしの手を引き、
ゆうの家を後にした。



「荷物は全部運んだから」

「う、うん」