君とあたしと…彼。

「黙ってて…わり…有紗」

「…ううん」

「すげぇ好きだ…愛してる」



凄い力で引っ張られ、
あたしは再びゆうの腕の中。



いつの間にか暗くなっている空を
ゆうの腕の中から見るのは
これで2回目なんだよね。


1年と1ヶ月も付き合ったのに…

たったの2回だけなんだね。



あたしは静かにゆうから離れ、
初めて自分からキスをした。




「…好きだよ、ゆう」

「知ってる」

「…そっか」


照れくさく笑っていると
ゆうの声だけが夜道に響いた。



「俺はお前の幸せを願う」

「ぇ…」

「あいつと幸せになれ」

「……。」



何でそんなこと言えるの?
ゆうは何で…そんなに
あたしに優しくするの?