君とあたしと…彼。

「ん。じゃね」


と大地に背を向け、
下駄箱へと歩き出す。



「おはよ!」と声を
掛けてくれるのは大地くらいだ。



それもそうだよね…。
あたし友達いないし。

ってよりも誰も寄りつかない。


…なぜかはわかる。



彼氏がゆうだから。

安西優波…だから。



ゆうをこの辺で
知らない人なんていない。