「………………そ。」
「………………」
「…………今までごめん……あ、ありがと…………」
最後に、最高の笑顔で笑ってやった。
体が微かに震えていたけど。必死になって押さえ込んだ
ヤバ…………
…何か……
泣きそうだ
「……っ…………」
―――ダッ…………!
あたしは教室を飛び出した。
…吉濱が。全くあたしを見てくれないから…
ホント。
あたしは馬鹿すぎる…
「………………っう、」
廊下の隅っこで独り。
あたしは涙を堪えた。
崩れそうなのをとにかく繋ぎ止めた。
…………吉濱は。
あたしをどんな目で見ていたの…………?
「ま……さき……」
会いたい。
今。あなたにとてつもなく会いたい


