嫌になって、返信をせずに携帯を閉じたあたしは。チラッと吉濱を見つめた
「………………」
「………………」
――――カチカチッ……
携帯をいじる音だけが聞こえる……。
暗黒の瞳は、もうあたしを見てはいなかったんだ
何故か寂しくなり、少しだけ下を俯いていると……。
「あのさぁ……」
「……!」
吉濱がまた話し掛けてきた。
――――ドキンッ……
どうしよう、
……どうしよう
嬉しいよ……
でも、さ?
「言っとくけどよ。」
「………………」
「俺、お前と話すの止めたから」
「……………ぇ…」
「話し掛けてほしくないんだろ?だったらもう話さねぇよ。正直…お前って面倒くさい」
「………………」
あたしに必要なのは。強がりなんだ
誰とも話さないっていう。強い決心…
それが今。
「聞いてるのか聞いてねぇのかわかんねぇし。実際顔が好みだったから構っただけなんだよ」
「………………」
「でももぅ飽きた。…お前も嫌がってたし…丁度いいわ」
認められた。
「………………」
認められたんだ
あたしの強がりは。やっと効果が出始めたんだ………………!
涙が出てきそうだったけど。
認められたばっかなのに。崩すわけにはいかない………………


