吉濱はカバンを机に置くと。携帯を取り出していじり始めた。
……よかった
また構われたりしたら、ホントに辛いから…………
「……神田」
「…………」
「…おい」
「ウザいから。…話し掛けないでよ」
「………………」
「………………」
吉濱は面倒くさい。
懲りずに話し掛けてくるし。注意しなきゃ止めてくれないし…………
イヤ、注意しても止めてくんないかも
「……神田。」
「………………キモっ」
ほら…………
やっぱり話し掛けてきたよ
「神田、」
「…………」
「神田!」
「何!?もうかまわないでってばっ!」
「違う!携帯なってる!!」
え………………
耳をすましてみると。あたしのカバンから携帯の着信音が聞こえた。
「…お母さん」
内容は、お母さんからの
『大丈夫?』
だった
まさか学校でも言われることになるとは…
胸がキュッと痛んだ


