胸のドキドキがうるさい。
吉濱の見せる笑顔が、こんなに綺麗だなんて知らなかった。
「……………。」
「っ神田が、俺を見つめてくれた…!。」
「…………。」
「あんなに可愛い神田は。ホントずりーよ………!。」
「………。」
「……神田?」
あ……、
つい吉濱に見とれてた……。
だって、好きな人がこんな目の前に居るから…。
…きっとどんな人でも。この時間を羨むと思う。
「神田。聞こえてる?」
「……うん。聞こえてるよ…?」
大切な人の声が、しっかりと聞こえる。
…あたしの心まで、響いてくる。
こんな嬉しい事。きっと他に無いよ…………。
「…………。」
「…?吉濱?」
「…………。」
吉濱があたしを見て固まってる……。
しばらく黙ってたら、ハッとしたのかポンッと顔を真っ赤にさせる。
ここまで赤い吉濱は初めてだ…


