――…………。




次の日の学校で。もちろんあたしは一番乗り。






――カタン……。





誰も居ない教室を静かに入った。




「…………」






この瞬間が好きだ。



世界にあたししか居ないみたいに




静かで。




平和で。




孤独で。





何とも言えないくらいの『無』が。ここには存在している







「皆が居なければ……。」



あたしは苦しまないのかな?



悲しまないのかな?







……違う。





あたしが。居なければいいんだ……。






皆が悪いんじゃない。



あたしが悪い。










……だってそうでも思わなきゃ。あたしはきっと壊れてしまう。





だから。あたしは早く『無』になりたい。









存在も、思い出も。なにもない。






『無』に、あたしはなりたい。