やっぱり暖かすぎる。
どうしようも無いくらい涙が溢れてくる。
「……ごめ…ん…!。」
「ん。」
「あた、し、違う…っ生きるのがっ、怖いんじゃ無い…の……。」
「…うん。大丈夫。」
嫌だった。キライだった。
こんな身体が。こんな自分が。
生きるのが怖いんじゃなくて。皆が居るのが怖かった。
元気で。明るくて。あたしとは大違いの皆が。
あたしを迎え入れてくれると思えなくて。
あたしも、自分が否定されるのが嫌で…
けど、
「大丈夫…ちゃんと分かってる。」
「………っうう~…。」
「分かってるから……。」
分かってくれた。
自分ですら否定していたあたしを。吉濱は分かってくれた。
「……ちゃんと前見て。胸張って?。お前は見えてないだけだから。」
「……うん……。」
「ありがとう。話してくれて。」
『ありがとう』
どれだけその言葉を待っていたか。
親にさえ言われることの無くなったソレが、
あたしの全てを確認させてくれた。


