「え?退院はいつするのかって?」
「うん。」
「うーん…僕も、明日には退院させたいと思ってるとこだけど…………」
「本当!?」
「…………でも…正直、友姫ちゃんの身体を考えると………」
「そんなこと分かってますけど。」
「……そ、そうだよね……………………(何か謝りたくなる)」
はぁ…………
……………………行きたい
行きたい。
病院にいた方が良いのは分かりきってる。
でも……………………行きたい…
あの場所に、
あの木に。触れたい
「…………行きたい…」
「……………………」
何だか、自分が言った言葉が重く感じた
きっと『行きたい』の読み方が『生きたい』と同じだったから。
自分の発言に、あたしは自分で反応してしまった。


