また親近感が沸いた
けど、あたしは問いかけた
「…何が分かるの?」
本当に、あたしの気持ちを分かっているのだろうか。
こんな暗闇でも光って見える吉濱は、口を中々開かない。
「…………」
「…………」
「…………」
緊張感が漂う
吉濱の目が、真剣にあたしを見つめている
ホントのホントに、言うことを躊躇っているようだ
「…吉濱」
「………やっぱり、言わない」
「………は……?」
「…帰ろうぜ!」
……ちょっとまった!
何で教えてくんないの!?
「ちょっとっ吉濱…」
「あのさ~」
喋ろうとしたあたしを吉濱が遮る
「…何」
「お前は心臓病なんだろ?」
「……そうだけど?」
「んでもって、死ぬのが怖いんだろ?」
「…………」
何が言いたい…。


