「君の感じる痛みは、非常に辛い…。
今の君の症状は。
…………胸に感じる圧迫感、締め付けられるような。重苦しい痛み。…それは分かってるね?」
「…はい。」
「その痛みが、他の所にも広がっていく。
重度の痛みが、君の身体を走り回るんだ。」
そんな…
今までよりも。ずっとずっと辛くなる…?
「だから。これからは絶対に危険な事をしないで。
急に寒い所には行かない。走り回ったりしない。出来るだけ泣いたりしない。興奮しないようにする。…………これを、絶対に守って生活して。」
生活する時に、気を付けること
それらが書かれた紙を、高2になってすぐに貰ったのを覚えてる。
…………泣いてはいけない
今も昔も、それが一番辛かった
むやみに泣いちゃいけない。
こんなに辛いのに。
泣いちゃダメなの?。
自分の感情を、自分のせいで押さえ込まなきゃいけないの?
「…………友姫ちゃん。まだ望みはあるからね?でも、出来るだけそれらを守って。」
「…………はい…」
もうすでに、
あたしは泣いてしまいそうだった。


