【直人】
「…ふぅ………、大丈夫だよ。疲れが溜まってたみたいだから眠ってるだけ」
「そうスか。」
「えーっと、…正樹くん……だっけ?彼に伝えてくるから。様子見ててくれる?」
「あいよ、」
そう言って
先生はこの部屋を出ていった。
俺はホッとして溜め息を着く
…………良かった…。何もなくて………
今、神田はベットですやすやと眠っている
「…………チッ…」
なんでコイツはいちいち寝顔まで可愛いんだよ………。
…………余計好きになっちまうじゃんかよ………。
でも。コイツが好きなのは正樹なんだ。
その事実が浮かんでは消え、改めて好きだと実感する。
頭の中で繰り返していたのは
その事ばっかだった。


