嫌われてるっていっても。
それでも。誰かに想われてる事は確かなんだ
それが。
あたしの本当の理由なのかもしれない
でも。
「吉濱。」
あたしを受け入れてくれる人が、ちゃんと居る
「何?」
見つけてくれたんだ。
こんなにもちっぽけなあたしを
「…………」
「え…!?」
――――ギュッ。
あたしを見つけてくれた君は。
いつも。
あたしを救ってくれた
「神田………?…」
「…バカ…………」
あたしは。もう大丈夫。
一人じゃ無い。
受け入れてくれる
貴方が居る
だから。傷付く貴方をあたしに見せて?
「バカっ…………」
「神田………」
「…………っ」
大丈夫だなんて言わないでよ
こんな状態の君が、大丈夫なわけない。
強く抱き締めると、微かに震えていた。
そんな君が。
平気なわけ。無いじゃんよ…………


