そんな中見つけた。




「見ろよ!神田友姫だぜ…。」



「ほんと、いちいち可愛いな~♪」



「笑ってみてくんねぇかな~…。でも、近寄りがたいよな~」






神田、友姫……?…。






「…………。」








あぁ…………







この時の恋は。奇跡みたいだったな








綺麗な瞳と、目があっただけなんだ







名前しか、他には何も知らなかった俺は、君を一瞬で好きになった








…………違う。







「神田!」



「………………吉濱…」











ずっとずっと。好きだった。









「俺だって、死にたくなんか無い………!…」








なぁ







俺。居なくなってもいい?









神田が呼んでくれた、『陸』って名前だけで、





俺は、充分生きがいを感じた…………









「…………吉濱…?」



「友姫………。」





ねぇ。


友姫











君に、出会えてよかった。