――……―。


「ん…………」


「あ、神田さん!大丈夫?」



目を開けると馴染みのある白い天上。



隣には、保健の先生が心配そうにあたしを見つめている。



「…先生。」



そう喋ると、先生はホッとしたように顔を緩ませる。



「突然倒れたからビックリしたわ。…何かあったの?興奮したりとか…」



「……いえ、興奮って言うか…あ、泣いたからだと思います。ちょっと呼吸法が変わったから…」



「そう。気をつけてね?大切な命なんだから」



「……」



そう言われて、素直に頷けなかった。



大切だと思えなかったから。


逆に聞きたい。「あたしの心臓のどこが大切?」って、




だってそうでしょ?

正常で無ければ何のためにあるの?





あたしの命は何で大切なの?






どんなに大切にしても。



どんなに生きようと思っても。




どうしようもないくらい不安になる。







怖くて怖くて死にたくなる。




…けど、死ぬのも怖い。



生きるのも怖い。








そんな想いをしてまで、大切にしたいと思いたくない…………





こんな自分。大っ嫌いだ。