生きて。笑いたい。












俺には友姫を幸せに出来ない。








だから。離れた。












離れるしかないんだと。




別れるしか無いんだと。








全て 勝手に 決めつけていた








友姫の事を考えていなかったんだ。




全ては自分のため、

自分一人だけのため。











そうなんだ。俺は












確かに望んだ。







幸せにしたい。と




自由に生きたいと…………









「……………っ…」







それは、ホントに望んだだけ。








声に出した事なんて。一度も無かった。






『望んでいる』





その意思表示をしなかったのは、……俺だ









…………叶わなくて当たり前なんだ。







声に出さない望みが。希望が。









叶うわけがないんだ。












「…………っ何してんだよ俺はっ………!………」









そう気付いたのは。

遠くへと移った時から2ヶ月経った。高1の5月だった。