「……………くそっ…」
最初は。独りぼっちなんかになりたくなかった。
でも。今は望んでいた。
独りぼっちを。俺は自ら望んだんだ
でも、俺が望む事は………いつも叶わない………………
「………っあー!もうっ………」
…………俺は、何も叶えられないのか……?
友姫と一緒に居ることも。
独りぼっちになることも。
もっと生きたいって事も。
「友姫………。」
「……?………」
愛しい君を幸せにすることも。
本当の自由を求める事も………………
「………………ごめん…友姫………。」
何もかも出来ない俺だけど。お前だけは信じてる。
どんなに小さな望みも。信じたりなんかしない…………
期待なんか。しない。
でも………
「…………大好きだ。友姫………。」
「…………あたしもっ」
…………うん。
信じてるから
俺は居なくなってしまうとしても。
君の事、全部を信じてるから。
ずっとずっと…………
せめて君だけは。信じさせてくれ…………


