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「正樹!!何でお前はそんなに駄目なんだ!!」
「………………」
「全く………。こんなに出来損ないになるとは……しかもいつ死ぬか分かんないとはな…………」
親父は深い溜め息を着いた。
こうなったのは。小学五年生の時から。
人を殴って、勉強をしないで、何も出来ない俺を。親父は何度も怒鳴った。
「…………会社の跡取りにも出来ないし…。このままじゃ世間の評判も悪い………。」
そう悩みまくった親父が出した結論は、
「お前。自由に生きてみないか?」
そんな。綺麗に並び替えただけの皮肉な言葉だった。
「もういいぞ?名前を変えて、自由に生きろ。金と住む部屋は沢山あるから………独りで生きろ。」
「…………あぁ」
「じゃぁな。周りの人に迷惑かけるなよ?」
そんな単純な順序で、俺は独りになった。
中学1年の時だった。


