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…気が付いたら、ベットの上だった
「………神田さん。大丈夫?」
「…石田さん………」
隣には石田さんがいて、他には誰も居なかった
「………お母さんと吉濱は…?」
「陸は、用事があるって出掛けてる。アンタのお母さんは、着替え取りにいってるよ」
………着替え…
あたし、入院するのか………
そうだよね………
後2ヶ月切ってるんだよね………
チラッと窓を見ると、夕方の赤い光が差し込んでいた
「………ごめんね?。巻き込んじゃって」
「大丈夫。けど…ビックリした。」
「………………そっか」
石田さんに、バレちゃったや………
それ以前に、こんなに関係を持ってしまった………
もう、この人を救えない………
「…あたしはね。突然こうなっちゃったの…」
「うん。」
「それまでは…皆一緒に笑えてた。」
「うん。」
「………でも心臓病になった途端。変わった…。………それは皆が変わったんじゃ無くて……、あたしが勝手に変わったの。」
「…うん。」
「疎外感を感じた。皆今まで通り接してるけど………ホントは我慢してるんじゃないかな…ってさ。…………それからは誰とも喋らなくなった。…何も教えたくなくて、何も知られたくなくて………」
「うん。」
「………うん…しか、言わないの…?」
「うん。」
「……………っ…」
涙があたしを襲ってきた。
「………大丈夫。あたしはちゃんと。聞いてるから…。」
「………っうん…!」
「もっと。話してよ…。自分の事。」
「っ……!…」


