生きて。笑いたい。







「正樹?どうしたの?」



「え………………」


「何か最近元気無いよね。体調悪いの?」



「………………」







――――ギュッ。





「正樹…?」



「………………」








大丈夫。




大丈夫。








「大丈夫だから………」



「……?…………」





俺は

………友姫と付き合って良かったのか?








今はこんなに幸せなのに。



これから俺は、何をしてやれる?










「………ごめんな?意味わかんねーだろ。」



「ううん。平気だよ?」









この短い命で。俺が出来ることはなんだ?………








自分よりも。友姫が好き。






そんな自分を。俺は好きなのか?










「…じゃぁ。またな?」


「うん。またね!」







離れていく友姫の背中を、じーっと見つめる。







どんどん小さくなって、最後にはその背中は消えていった。






「…っ………」







ごめん。ごめんな?






お前を幸せに出来ないんだ。







そう出来る自信が無いんだ。






「………っばいばい…!…」











また。出会えたら。







『……こんにちは。』






そう言って。またあの時みたいに一緒に笑おう。







友姫。 ありがとう







君を見つけた俺は、初めて死ぬ事と向き合えた………





「っ………」



さよなら