よく話を聞くと、友姫も一目惚れだったらしい………
「じゃぁ…両想いで………いいの?」
「うん…よろしくお願いします………」
何か改まってるのが笑えたから、友姫をギュッと抱き締めた。
「………こちらこそ」
「うん………」
幸せだった。
友姫が居れば、もう少ない命でも…全てが幸せに感じれたんだ
―――神様。
この命で。俺は友姫を幸せに出来てる?
俺には自信が無いよ………
時間は刻一刻と迫ってくる。
いったいいつ倒れる?
友姫に知らせた方がいいのだろうか………
…得たいの知れない病気。
俺にはどうすることも出来ない………
すがるための薬も。望みも。全て無い………………
「……………っ…!…」
この時俺は、初めて死ぬのを怖いと思った。
見えない死の恐怖と向き合えなくなって。もっと。もっと。生きたいって思ってしまったんだ


