あの短い時間で俺は。君をこんなに好きになっていた
「はぁっ………はぁっ………」
急いで駆け出した俺は。あの丘を目指した
………あの時に見つけた君を。もっと。
もっと。…知りたくて………
「………友姫…!」
『二番目でいいの!付き合って?』
『ちょっとぐらい遊べよ!!』
…お願い。神様
友姫と恋する命を。俺に下さい
二番目なんかいらない。
遊びなんかいらない
何にも要らないから。
友姫を幸せに出来る。
命を、下さい
「はぁっ………」
丘を登りきった時に。俺は思わず目を見開いた
「………………」
――――ザアアッ……!
「………………居ない…」
風が吹き荒れる中。
友姫は、そこに居なかった


