「正樹くん!聞いてる?」
「………………」
「ね。二番目でいいの!付き合って?」
もう。嫌だった
遊ぶとか。二番目でいいとか。
―――ガタッ!
「正樹くん…?」
「………………」
俺には、もう。
時間が無いんだ
「………帰る」
「え!?おい………正樹!」
………友姫…
…君に会いたい。
会いたいんだよ………
席を立って歩き出そうとした俺を。友達が宥める。
「待てって!せっかくの機会なんだぞ!?棒にふるきかよ!?」
コイツが大声で言うから、騒いでた合コンメンバーも黙ってしまい。俺らに視線を送った
けど。そんなの気にしないで、俺はキッパリと言ったんだ
「本当に好きな奴しか。俺は見れない。」
その言葉に、皆の表情が揺らいでいた
「………好きな、奴…居んのかよ?」
「あぁ。」
「…ごめんな。余計な事しちまって」
「大丈夫だ。ありがとう」
ちょっと俯いたコイツの頭を、ポンポンっと撫でた
………ごめんな。
俺。自分で決めたいんだ
………………友姫。
……君は、俺が見つけたたった1つの光。
好き。好き。好き。
もう、君しか見えないくらい。好きなんだ


