生きて。笑いたい。










【吉濱】






―――――――――――











俺は、1つの木の下に居た。








とても大きくて、まだ5月の季節に合ってる緑の葉っぱをつけている。綺麗な木の下に









――――ザアアッ…!!







強めの風が吹いてきて、目を少し細める






髪が邪魔だったから風がくる方面に顔を向けて、丘の上から見える景色を見つめた









そして。君を見つけたんだ。







『………………』



『………………』






――――ザアッ…!!







二人して。見つめ合った







そして、この時見た。まだ名も知らない君の綺麗な黒い瞳が大好きになるんだ









『………こんにちは』



『………こんにちは』





よそよそしい挨拶をして、その後は沈黙。






俺はこの場所を譲ればよかったんだろうけど、この娘と仲良くなりたかったから、こっちに来てくれるのを待った






『………ん~』





だがその人は、ちょっと考えた後にクルッと向きを変えて丘を下り始めた







あ………っと………




「ねぇ!!」



「え?」







呼び止めてしまった………