「そんな事。言わないで………」



「………」



「………居なくなるだなんて、言わないでよ………………」







ずっとずっと。言いたかった。














あたしが居なくなるから困るとか………








あたしは居なくなるんだから、馴れ合っちゃいけないとか………












もう











「…………あたしを自由にしてよ………」



「友姫…」



「………もう。イヤだ…。お母さんのプレッシャーにはっ………耐えられない………」



「……………っ!…」







――――バシッ…!!…







乾いた音が頭に響いた






そして感じた。頬の痛み………。







え………………?







あたし、





…叩かれたの………?







「ふざけんじゃないわよ!あたしがいつプレッシャーなんて掛けたの!?」



「………」



「あたしはねぇ!いつもいつも!!友姫を助けて来たんじゃない!!慰めてあげてたんじゃない!!」



「………………」



「…プレッシャーって何よ………何のプレッシャーなのよ……!…」










――――プツンッ………









………お母さん








「何のプレッシャー………?」



「そうよ!!あたしは何にプレッシャーなんて掛けたのよ!」



「………そんなの。決まってるじゃん…」












貴方は。何にも分かってない