「別に僕が自分をどう比喩しようとも僕の勝手だよね」


少しだけ背の高いヤツを睨みつければヤツは困った顔をする。


「…てか、君誰?」


「……平林優。ねぇ、家誰かいる?」

「いねぇけど…。つか何の用…?俺君のこと知らないんだけど…、てかさ君可愛いな」


ヤツがニヤリと笑って僕を見るので吐き気がした。

「ねぇ…僕さ実は君のこと殺しに来たんだよね」


「は?」


「さっき、僕の柚とキスしてたよね?ねぇしてたよね?してたよね?」


「僕の…柚?」

ヤツが怪訝そうに顔を歪ませる。

「柚は俺の彼女だけど…」


……チガウ。

お前が彼女を脅してるだけだ。