いや謎が多いのは彼だけじゃない。 加藤もだ。 加藤は何を考えているのか分からない。 いや何も考えていないのかもしれない。 しかし彼の言動には謎が多すぎる。 ある日、私の担当である 現代文の授業をしているとき いつも頬杖をついて 外を眺め私の話を 聞いているかいないか 分からない加藤が右手をを上げた。