もしも未来を想えたら

「・・・かおり!」


 はっっと我に返った。



「確かにね、首を突っ込むにも限度ってものがあると思う。
 でも逆に見逃しちゃいけない事もあるんだよ。


 それに、修学旅行はみんなが楽しい思いをしてこそ、修学旅行なんだから。

 中学の修学旅行はこの北海道に今来てる、この1度だけ。



 私は今日、今から4人で遊んだらそれは楽しい時間だと思うけど、
 それ以上に桜ちゃんを放っておいた罪悪感の方が、思い出としては大きいと思うのね。



 だからごめん、行くよ」




 真里菜はそうやって私がつかんだ手を振り切り、古屋敷(フルヤ)桜がいる方へ走って行ってしまった。


 だんだんと遠く、小さくなるはずの真里菜の姿が




   物凄く大きくなって見えた。