【K.A】Alice in a BoX

「お役にたてずすみません…」

悲しそうな顔をするラビーに、ありすは言葉に詰まった。


…ま、まぁ…
私の為にと思って用意してくれたわけだし。


小さく息を吐くと、ありすは少し苦笑しながら、ラビーの頭を撫でた。

「気にしないで」

そう言ったとき、ふと、ありすはあることに気づく。

「これ、私が魔法で出せばいいんじゃない?」

ありすの言葉に、ラビーは頷いた。

「もちろん、大丈夫ですよ」

言われて、ありすは早速、と腕捲りをしながら、テーブルを見つめた。