【K.A】Alice in a BoX

どうやらリューのいたお城と、マッドとクレストのいた帽子屋の中間地点から少しそれた所が、さっきの海辺だったようで意外と小屋に戻るのは早かった。

「ただいまー…」

そぉっとドアを開けてみる。

「誰も…いない…?」

そう言って小屋の中に入ろうとした瞬間だった。

「アリス!」

「ひゃぁ!」

突然後ろからガバッと抱きつかれて、思わず悲鳴があがった。

「どこに行ってたんですか!僕がどれだけ心配していたか…」

ぎゅっと強く抱きしめてくるその腕に、ありすは少し罪悪感を感じた。

「ご、ごめんね?」

喧嘩をしている最中だったから(というよりはなんとなくあの場にいるのが面倒だったから)見つからないようにこっそりと小屋を抜け出してきた訳で。

まさかこんなに心配されるとは思ってもいなかったので、ほんの少し、申し訳なくて、ありすは小さな声で謝った。

「いいんですよ、ありす」

そういうと、今度はくるりとありすの向きを変えて、正面からぎゅっと抱きしめてきた。

「あなたが僕の元へ戻ってきてくれた。それだけで十分です」

ラビーの言葉に、ありすは少し胸がズキっと痛んだ。

「ありす…?」

名前を呼ばれて、はっと我に返る。

「あ、ごめん」

「どうか、したんですか?」

心配そうなラビーに、ありすはなんでもない、と笑って首を横に振った。