【K.A】Alice in a BoX

「すっごい楽しかったぁ!」

海から上がって、うーんと背伸びをすると、ありすはそのまま砂浜に寝転がった。
なんとなく海の中にいるときに思ってはいたのだが、案の定、服は濡れてはおらず、入る前と全く同じ状態だった。

「これも魔法の効果ってやつなのかなぁ」

ポツリとありすが呟くと、チェシャは首を傾げながらありすの肩へと近づいた。

「どうかしたのか?」

「…ううん、なんでもない」

ふふっと笑うと、ありすは起き上がって身体についた砂を叩き落とした。

「とりあえず、嫌だ何だって言っててもしょーがないし。まずはこの世界に頑張ってなれていくことにするかな!」

そう言うと、チェシャがうんうん、と頷いた。

「そうだよ。なんならありす、俺と結婚するかい?」

冗談めかしていうチェシャの首根っこを捕まえて、ありすは軽く鼻をはじいた。

「ご心配なく」

そう言うと、ありすはチェシャを砂浜に降ろした。

「さて…ちょっと嫌だけど、一旦小屋に戻るかな」

ありすの言葉に、少しだけ寂しそうにチェシャはひげをたらした。

「小屋に戻るのか?」

「うん。だって…一応、ラビーともちゃんと話をしておかなきゃ」

そういうと、チェシャはしょんぼりとした風にうなだれた。