「さっきから気になってるんだけどぉ、敬語とかやめにしない?あと、ちゃん付けも。」
「そうだね。いいかな、りんごちゃん?」
「はい。…じゃなくて、うん。」
「じゃあ、早速りんごで!!」
陽子が言う。
……元気だなあ。
見習わなきゃ。
「ねえ、りんご。ちょっと触らせてぇっ♪」
…何を?
「…ふぇ?」
間抜けな声が出た。
「何この子!!すんごい肌ツルツルじゃないの!!ほら、はるか触って触って!!」
「さっ、触らせてください。」
「えー、どれどれ。」
「………。」
「触るわ。」
はるかから陽子、綾女、由樹の順に触って来る。
……くすぐったい!!
「抱き心地もいいわね。」
由樹が心底羨ましそうに言う。
助けてえ!!
最早、触るというよりは抱き着いているというほうが表現が正しいだろう。
