景色が滲む。
情けない自分が嫌で嫌で仕方ない。
「おいっ!?大丈夫かよ!?なんで泣いてんだよ!!ちゃんと送ってくから安心しろ!!」
ああ、そういえばこいつと今いたんだっけ?
あまりに悔しくてあの男に結局生かされてる自分が情けなくて、すっかり存在を忘れていた。
男の前で簡単に涙を見せるなんて、なんたる失態。
でも、そんなこと考えていたなんて気づかれたくなかったから
「あっ本当!?じゃあよろしく〜。」
そう言ってケロリと笑ってやった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…